アルバム発売について



  1stアルバム『星屑通りで店開き』が好評発売中です。
  (初回プレス1000枚完売! ただ今セカンドプレス)

  自分が行きたい(生きたい)と思っていた方向に確実に来られた
  大人のアルバムです。それでいて人生初の「爽やかな」な旋風。
  寝入りばな、一人のドライブの時にでもどうぞ!

 

アルルカン洋菓子店
1stアルバム
「星屑通りで店開き」
(designed by SACRA、
HAPPY STRIKE.inc)


16曲入り、
2000円ポッキリ



  ただし、発売に関しては紆余曲折ありました。
  タワーレコード以外は在庫がない状況。

  こちらを読んでいただけますか。





  アルルカン洋菓子店の公式サイトについて


  アルルカン洋菓子店の公式サイトがオープンしました。
  YouTubeでボクらのライブ風景が観られたり、
  GOODS販売ページやCDの試聴ページもあります。

  どうぞ、ぶらっと歩かれてみて下さい。

  (URL http://arlequin-yougashiten.com/

 


  
  
  2010年 アルルカン洋菓子店 ライブ情報





 7月31日(土曜日) 渋谷「青い部屋」ワンマンライブ

 壁一面の薔薇の花。
 微笑むエディット・ピアフ。
 シャンデリアを包むランジェリー。
 そうです。
 戸川昌子さん入魂のシャンソニエ、
 それが「青い部屋」です。

 その戸川さんのステージジャックがあるかもしれない
 アルルカン洋菓子店ワンマンライブ@「青い部屋」!

 お待たせいたしました。
 昨年末はたくさんのお客様に来ていただき大盛況、
 しかし・・・あまりにも長くやり過ぎてしまったために、
 「足腰に来ている」「立てない」「帰れない」という声が相次ぎました。
 
 今回は適度なショータイムを心掛けるとともに、
 かつて一度だけ登場してもらったアルチュール・ランボー君にも再演をお願いしています。
 そしてスペシャルゲストとしては・・・おっと、今ここでは言えません。


 ぜひとも、ソムリエのいるシャンソニエ「青い部屋」で、
 真夏の夜の詩情をお楽しみ下さい。

  
  アルルカン洋菓子店 詩と歌のワンマンライブ
 「時を越え、君のそばにいる」

  オープン 18:30  スタート 19:00

 鳥井賀句DJタイム 19:00 〜19:30
 アルルカン洋菓子店 19:30 〜21:30

 前売り(電話予約) 2500円  当日3000円

 詳しくは、「青い部屋」のホームページをご覧ください。
 電話予約 03-3407-3564
  
 
 
   

 もちろん、お菓子も飛ばすよ。






 8月21日(土曜日)
 ファンクラブ対象 釣り&漁港宴会&ライブ! 

 8月22日(日曜日)
 詩の朗読イベントに参加 @岡山

 8月29日(日曜日)
 大阪graf 夏祭りファイナルステージにてワンマンライブ! 決定

 9月3日(金曜日)
 東北お寺ツアー @盛岡・専立寺

 9月4日(土曜日)
 東北お寺ツアー @宮城県村田町・願勝寺


 10月23日(土曜日)
 ライブ with トモフスキー

 

 


  アルルカン洋菓子店のプロフィール


 
 2000年秋、ニューヨークにて結成されたバンド「AND SUN SUI CHIE(アンド・サン・スー・チー)」は、
 イースト・ビレッジのコンチネンタルや、ウエストサイドのサイベリア、
 ロウアーイーストサイドのミルクホールなどで活動していました。

 2002年のメンバー帰国後は、 渋谷クアトロのライブを皮切りにあちこちに顔を出しましたが、
 2005年3月の中越地震義援金ライブをもって一度解散となりました。

 しかし、2007年4月より2008年3月まで、NHKの番組「つながるテレビ@ヒューマン」にて
 ヴォーカルだった明川哲也とギタリストだったMITSUが再びユニットを組んで
 演奏したことにより、一時的にこのAND SUN SUI CHIE名が復活していました。

 人生思わぬ展開があるもので、どういうわけかこの二人は音楽道化師として再出発。
 2008年12月27日(@AKIBA DRESS HALL)のライブまではAND SUN SUI CHIE名を引っ張りましたが、
 2009年1月1日より、ユニット名を『アルルカン洋菓子店』と改め、
 日本全国でのライブを念頭に歩き始めています。



 明川哲也

 2008.8.24@Dress Akiba Hall
 photo by Takayuki Hangai
 MITSU

 2008.8.24@Dress Akiba Hall
 photo by Takayuki Hangai


「アルルカン洋菓子店のアルルカンとは?」

フランス語で道化師のことをアルルカンと呼ぶのですが、
もともと道化にはたくさんの種類があります。

皆さんが知っているのはピエロですか?
アルルカンと呼ばれる道化師たちは、ピエロとはちょっと違います。(英語読みだとハーレクイン)
彼らは劇中に出てくるいたずら小僧で、時には詩を朗読したり、物語を歌ったりします。
民の夢、人生の皮肉、希望、挫折、痛み。
笑いと泪を通じてそれらを演じてみせるのがアルルカンなのです。

ボクらはたぶん、このアルルカンです。

ボク個人の思い出としても、
幼い頃からの教室パフォーマンス、詩や物語への傾倒、「叫ぶ詩人の会」までの道のり、活字への意欲。
こういったあらゆる要素が溶け合い、ひとつのうねりとなり、今この年令になって初めて
調和のとれたものとして溢れ出しているのがわかります。

そのきらめきの中で、アルルカンという文字が浮かび上がってきたのです。

ブルースをやりながらも、このアルルカンの姿勢に深く共感し、また独自に歩んでくれようとしているのがギターのMITSUです。慣れないコントも一生懸命セリフを覚えて挑戦してくれています。
(最近は、MITSUのセリフを待っているお客さんもいます)

どこまで行けるのか。それはまったく未知数ですが、
『アルルカン洋菓子店』、日本初の音楽道化道をまじめに歩んでいく覚悟です。

応援のほど、よろしくお願いいたします。



    NHK総合放送「つながるテレビ@ヒューマン」にて 撮影 松井敏也

 
 PAシステムを購入したので、音響設備のない場所でもライブが可能になりました。
 
 全国どこでもライブをやります。道化師二人、お入り用ではございませんか。

 村祭りに呼んでみたいなあ、という方、お気軽にメールを下さい。 (よっしゃという方、ここをクリック!)


  2010年 ライブ・レポート

7月11日(日曜日) 滋賀・山本工房

 ノコギリ演奏家の稲山訓央さん、ギタリストの岡部昭さんとともに、ラストの即興。犬は吠えないことでインプロに参加。外は凄い雨。琵琶湖は凄い湖。お客さんは凄い根性。その溶け合う形。
 

 (撮影/宮川里美)
 7月11日(日曜日) 滋賀・山本工房

 ミツ君、なに笑ってんだ?

 (撮影/宮川里美)  

 7月10日(日曜日) 京都・まっちゃん

 山あり谷あり人生は。山あり谷あり歌ひとつ。崖っぷちから眺める過ぎし日々。峠の松に霞がかかる。日輪を横切る青い鳥。

 (撮影/宮川里美)

 7月9日(金曜日) 大阪・ペーニャ

 シンガーソングライターの先輩たちの吐息が濃密に結晶化しているような空間。我々クラウンも入ります。新しく出会うお客様。新しく取り込むピンガ。新しく聞こえる雨。
 

 (撮影/宮川里美)


  6月5日(土曜日) 大塚DEEPA
  イベント「LOVE ASIA」に参加。

  中国やラオスで精力的なライブを繰り広げる「ジプシー・クイーン」に誘われ、
  ボーダレスなイベントに参加。
  ノルマがあるし、登場時間は短いし、という厳しい環境にもめげず、
  当アルルカン洋菓子店の名前で予約して下さった三十余名の皆さん、
  本当にありがとうございました。

  演目は「クロコダイルの恋」ひとつ。
  それだけに力が入りましたね。
  途中・・・ボクの意識がどこかに飛んでしまうハプニングも、
  恋するワニならではのことです。


  楽屋で十数年ぶりに氏神一番さん(カブキロックス)と話せたのも面白かった。
 「白塗りのユニオン(労組)作んねえ?」って。
  かつて所属事務所が同じだっただけに辛辣な話も出たが、
  未来志向は途絶えず、ステージ裏でも意義ある時が流れたのでした。



  ボクは翌日から、河瀬直美さんの次回作「朱花の月」出演のため、奈良へ急行!


 
  5月22日(土曜日) 神戸元町 ギャラリー・ヤマキ・ファインアート

  年に一度の神戸ライブ! 
  これから一ヶ月個展を開くMario Mandaraとの共演でした。

  音響のいいギャラリーとあって、
  ほとんどマイクを使わずに地声で行ったライブ。
  オペラハウス気分でボクは燃えましたが、
  お客さんの拍手も響く、響く。

  人数にして四十名。
  少ないといえば少ないですが、
  来て下さった方の多くの胸に、
  ボクらとマリオ君のパフォーマンスはどっと迫ったと思います。

  アフターライブの南京街での宴会、
  元町のバーでの調子にのってシャンパン抜いちゃった事件など、
  こちらも大充実。

  神戸のライブ終了後は毎年はめがはずれます。

  来年はあるかな?

  来て下さった皆さん、
  そしてギャラリー・ヤマキの皆さん、
  ありがとうございました。



  


  5月15日(土曜日) 名古屋・今池 TOKUZO

  アルルカン洋菓子店としては名古屋で初のワンマンライブ。
  おこしいただいた皆さん、ありがとうございました。

  母校アメリカンフットボール部OB連の野太いヤジが時折響くなか、
  (空手系の方もお一人酩酊されていました)
  しかしそれでも後半の「クロコダイルの恋」では深閑とした時が流れ、
  そこでの客席、ステージ双方からの集中力は
  どーんとぶつかり合ったまま塊になり、
  今池の夜にずっとずっと明らみを放っておりました。


  小さな歌からアルルカンオペラまで楽しんでいただけたようで幸いです。

  また来年、名古屋でお会いできれば最高ですね。


  翌日、徳川三大名刹「建中寺」山門前の「とにかくうまい」レストラン「ラク亭」での
  これが本当のみそカツだ的盛り上り、昼から冷酒、
  そして徳川園美術館へと散策。

  あの時若葉を輝かせた陽光のように、
  だれの顔もほころんだアフターライブでありました。


  来年は名古屋、百人を集めましょう! (もう少しだ!)

  


 4月28日(水曜日) 幡ヶ谷 Heavy Sick
 
  「東京砂漠」というイベントをずっと継続されているロック会社員「斎藤さん」からのお誘いで
  1時間ほどのミニライブをやらせていただきました。
  ミニ、とはいえ、カナダで作った新曲の弾き語りはあるし、
  新しいカンツオーネにもトライ、ということでかなりの神経戦でした。

  ライブハウスならでは。
  距離が近いこともあってお客さんとの問答も自由。
  (お客さんが勝手に自由にしています)
  打ち上げにも参加していただき、
  雨上がりの丸い夜でした。

  幡ヶ谷の水の匂いが甘かった。



  

 
   3月27日(土曜日) 秋葉原 DRESS AKIBA HALL

  半年に一度出演させていただいているDRESS AKIBA HALL、
  盟友、半片ブラザースとのジョイントライブ!

  今回はアルルカン大学でフランス語の時間をもったことがきっかけで、
  ラテン語縛りで一曲という非常にきつい縛りがあり、
  でも、まあ、お遊びなんだから楽しんでやろうということで、
  お客の皆さんにも寛大な心で臨んでもらいました。

  少人数ながらも毎度盛り上がるAKIBA HALLでのライブ。
  「狭いながらも楽しい我が家 」という感じで、
  ますますレベルアップする(もう、手が届かんばい)半片ブラザースと、
  イタリア語、フランス語で意外と健闘するアルルカン洋菓子店を
  お見せできたのではないでしょうか。

  それにしても、「枯れ葉」のミツ君のギター。
  音すべてに恋の春夏秋冬がのったようで、
  じーんときましたね。

  今回来られた皆さんは大当たり! でした。


  
  


 2月20日(土曜) バクの会ライブ

 登校拒否や引きこもりなど、
 居場所をなかなか見つけられなかった少年少女たちの「居場所」として
 所沢で活動を続けてこられたバクの会。
 様々な事情から、25年の活動に終止符を打たれます。

 その最後のイベントとして、
 ボクらアルルカン洋菓子店のライブを招聘して下さいました。

 持ち込みPAだし、開場は元居酒屋だし、 
 環境的には決していいとは言えなかったけれど、
 でも、ボクらの気持ちとしては最高のライブができたという思いでいっぱいです。

 なにかひとつ抜けたのかな。
 障碍がある方もいらっしゃって、
 たしかに奇声を発するお子さんもいらした。
 でも、まったくすべてが自然で、
 ボクらもまたてらうことなく、
 自然派の道化師として(どんなんだ?)
 歌や物語を分かち合えたような気がする。

 豊かな時間を体験させてもらいました。
 バクの会の皆さん、
 ありがとうございました。


  
 
2月14日(日曜) ハイチ義援金ライブ @元住吉・POWERS2

  出演:のこぎり奏者 稲山訓央
    
ライブペインティング MARIO MANDALA
     CLOUD CHAIR, JAKE
     はんぺんブラザース
    アルルカン洋菓子店

    
バレンタインの夜に行われたハイチ義援金ライブ。
    皆さんのお陰で、ポルトーフランスで頑張る日本の医療団に
    17万円以上もの活動資金を送ることができました。
    ありがとうございました。

    ライブそのものも、各出演者のてんでばらばらな方向性が
    MARIOMANDARAの描く胎内オーロラ画のように絡み合い、
    素直で明るく妖しい、色々な香りのする空気になって、
    皆さんの気道に入っていったのだとしたら、
    我々全員幸せ者でした。  

    いらしていただいた皆さん、
    またライブにはいらっしゃれなかったけれど、
    義援金を送って下さった皆さん、
    ありがとうございました。




 2009年 ライブ・レポート
 
  12月25日(金曜日) 渋谷・青い部屋

     クリスマス・スペシャルのワンマンライブでした。
     ありがたいことに、お客さんはぎっしり。
     青い部屋、満員です。

     しかも飛び入りゲストとして、このシャンソニエのオーナーであり、
     シャンソン界の重鎮である戸川昌子さん。
     そして、ボクがバイトでぬいぐるみに入っていた時いっしょに写真を撮った
     せんだみつおさん。

     計3時間15分におよぶライブとあって、
     「終電に乗り遅れました」というメールもお客様からいただきました。

     2009年のラストライブにふさわしい、素晴らしい時間を過ごせました。
     ボクら出演者、そしてお客様もみんなホクホク顔になれたような気がしました。

     47歳で人生を歌うのはまだ早いかもしれない。
     だけど、夢半ばでこの世を去ったファンの方、
     そのお嬢さんの遺影を抱えたお母様も歌を聴いてくれました。

     アルルカンは人生を歌います。
     だからアルルカンなのです。

     なお、このライブの様子はYouTubeでも観られます。
     「アルルカン洋菓子店」を検索してみてください。
     

     

 

   11月26日(木曜日) 渋谷・青い部屋

  シャンソン・ロックの皆さんといっしょでした。
  「高校生の頃、ラジオ聴いていました」とヴォーカルに言われ、
  「ああ、どうも、ありがとうございました」と頭を下げる。

  これは二つの意味があります。
  一つは、あれだけ厳しい内容の、
  しかもつたない喋りの俺の話を聞いて下さっていた、
  ということに対する感謝。

  もうひとつは、
  それぐらい歳が離れているのに、
  こうして競演してくれてありがとうね、
  という気持ちです。

  あの頃、
  高校生が電話の向こうでビエーンと泣き出すのを、
  「大丈夫、大丈夫」と慰めていた俺が、

  あの、この年齢でライブハウス出ているんですけど、
  やっぱり滑稽ですかね? ともじもじしているところへ
  「大丈夫、大丈夫」と言ってもらっている気分。

  次回の「青い部屋」はいよいよワンマンです。
  12月25日(金)!
  みなさん、ぜひいらしてください。



   


 11月18日(水曜日) 渋谷 CLUB ASIA

   THE JUMPS 島掬次郎君 司法試験合格を祝う会

   高校の同級生、島君の門出を祝う会、と言うべきかな。
   ビートパンク系のバンドを今でもやっている彼に素直に脱帽。
   こちらは後期高齢者になってからピークを迎える歌手ですので、
   いつも通り、ゆっくり、ソフトにやりました。

   でも、ありがたいことに・・・
   事務所に帰ってなにげにAmazonでCDの順位を調べたら、
   なんとJ-POP全体で300位まで来ていました。

   ふだん、4万とか5万位ですから、
   今日のライブのお客さんが買って下さったとしか考えられない。

   こんなこともあるんですね。
   他流試合は意味があると思いました。

   島君、高知に行って司法修生です。
   立場の弱い人たちのために、
   ロックな弁護士になってください。


   

  10月30日(金曜日)

  神楽坂・EXPLOSIONにてライブ。

  4組出演のライブ。
  ボクらは3番目で35分の出演枠。
  こういう構成だとお客さんはすくなってしまうのが普通。
  
  で、案の定、多くはなかった。
  でも、いつもながらの少数精鋭の皆さんに囲まれ、
  いつもながらの歌を、
  いつもより丁寧にできたような気もする。

  声は張り上げればいいってもんじゃなくて・・・。
  と最近本能的に感じているのは、
  ロックをちっとも聴かなくなり、
  イブ・モンタンやシャルル・アズナブールばかり聴いているからか。

  今のボクにとっては、
  文筆で言えば59歳から昆虫記を書き出したジャン・アンリ・ファーブルに憧れているように、
  歌い手としてはそのあたりの息の長い人たちこそがアイドルで、
  そういえば、
  フランスっていうのは熟した大人が評価される文化をお持ちですね。
  若けりゃいいってもんじゃなくて・・・。

  そうした考えのなかでは、
  まだまだひよっこの少年のような気持ちで言語に接していける。
  だから35分でも一生懸命にやるのです。
  (いや、35分だからこそか?)

  皆さん、いつもどうもありがとう。



  10月12日(祝日)

  調布・仙川 KICK BACK CAFEにてライブ。

  2時間ほどのライブだったが、
  力や情念が加速度的に向かっていったのは、
  後半の40分をあてた
  アルチュール・ランボーの3編の詩だった。

  特にフランス詩史のなかで革命と評され、
  現代にまで影響を与え続けている「酩酊船(命名、堀口大学)」の自己訳が、
  ボクらとお客さんをとんでもないところまで連れていってくれたと信じている。

  このライブの準備に要した二ヶ月。
  図書館で借りられるだけのランボー本と、
  古くから持っている堀口大学訳、小林秀雄訳、
  そして米国版の英訳とずらりと並べ、
  銀河なみの空想力を持ったこの少年に入り浸る日々だった。

  大きな力はもちろんボクの内部にも変化を起こさせた。
  端的に言ってしまえば、
  未知、というものの出会いこそ詩である、というひとつの定義付けであろうか。
  窓が開いて空が見えたように、
  今後の創作に於いて頼れるもの、
  羅針盤のごとき指針の宝を彼が与えてくれたのだ。

  これは物語を書くにしろ、歌を書くにしろ、
  要素として欠くべからざるものになるはずで、
  そのような意味では、
  舞台を作っていくことのカタルシスのみならず、
  大きな成長を得られた二ヶ月であった。

  その集大成としてのライブ。
  たくさんの感想メールをいただきました。

  やはり皆さんも異世界を旅されていたようだし、
  言葉の持つ構築力を再確認していただけたのなら、
  歌う道化師二人としては大満足です。


  

  9月13日(日曜日)

  宮城県村田町、願勝寺にてライブ。

  昨日とはうってかわり、
  透明な球体を最初から最後まで意識することができた。
  不思議なもので、
  子供が走り回る、外の音が聴こえてくる、
  という環境は昨日の比ではない。
  本堂を開け放ってライブをしているわけだから。

  おまけに、リハーサルの時は問題なかったモニターPAが
  ひどい有り様で、
  ピーピーガーガー音を立てたり、
  ついたり消えたりが数秒ごとにやってくる。
  つまり、歌う側の環境としては
  土台から崩れていくような部分もあったのだ。

  ところが、心がまったく乱れなかった。
  小さな子供が宮沢賢治の話をまともに聴けるはずもなく、
  それはそれでまっとうな空気の中で場を理解することができた。

  町を行き交う車の音も、自然なものとしてそこにあった。

  それ以外は、食い入るように観て、聴いてくれるお客さんの
  真摯さが伝わるばかり。
  きっとそれがボクらの精神を支えていたのだろう。

  球体は大きくなり、呼吸を始め、
  お客さんのところまで一瞬届いたようなイメージの時もあった。

  得難い体験だった。
  今頃ボクは歌い手として、何らかの実感を得ようとしている。
  そしてこのことが、
  文字を綴る上でも大きな要素になりつつある。


  

  9月12日(土曜日)

  花巻・大迫町にてライブ。

  ここは難しかった。
  初めてボクらを観るお客さんがほとんどな上、
  それなりのホールとあって人の行き来が自由である。
  すなわち、退屈すれば出ていく人がいるのも自然なこと。

  小さな子を連れた人や、
  どんなものかちょっと観てやろうという人も少なくはなかったようで、
  朗読『宮沢賢治の青春』が始まってから何人もが扉を開けて出ていく様子が、
  やはり我々の神経をちくちくと刺し、
  そのことで、透明な球体はいとも簡単に失われてしまった。

  後半、『クロコダイルの恋』の終わり間近になってから、
  シャボン玉程度の球体がまた戻ってきれてくれたが、
  やはりお客さんの出入りが目立つ場所でのライブというのは
  こちらのど根性が「人の感性は一様ではないことをも」
  当たり前のものとして土台を組まない限り、
  なかなかに到達しづらい。

  でも、意識を研ぎすませていくということは
  その鈍感さとは対照的なところにあり、
  中庸を保ちながら、鈍と繊細を兼ね備えるのは
  ほとんど神憑かり的行為にも思え、
  目下のところはそこまでの力量はないというのが本音である。

  ライブとしては成り立った。
  ただ、自己の内なる実験としては敗北を喫した日であった。


  


  
  
  9月11日(金曜日)

  盛岡・専立寺にてライブ。

  お寺でやらせていただく、ということがきっかけになったわけではなく、
  ただこれは歌というものに昨年から真摯に取り組んできたこと、
  その時間の流れの中でのひとつの発見なのだが・・・

  歌は唇で歌うものではなかった。
  どうやらそうだなと思うのだ。

  もちろん、人によってイメージは違うだろう。
  何やら陽炎のようなものが額の先に立ち昇る人もいるだろうし、
  後頭部から虹が出る人もいるだろう。
  オペラ歌手が、歌の響く方向を、
  額の先に持ってきたり、頭のてっぺんに塔のように立てたりするのは
  それぞれの経験と工夫があってのことだ。

  ボクの場合は、
  透明な球体の中に自身が入り込むようなイメージになる。
  これはそうしようと思って無理に印象づけたわけではなく、
  ここ数週間ずっと感じていること。
  いわば、自然とそうなってしまった感覚だ。

  球体の表面がどれぐらい大きくなるか、
  縮むのか、膨らむのか、浸透していくのか、
  こうしたことが言葉のひとつひとつ、
  音楽的呼吸のひとつひとつによって変わってくる。

  とはいえ、
  お客さんのところまで球体が届くような大きなものではない。
  ボクを包む程度の、こじんまりとしたものである。
  その表面に、
  まるで張力のいたずらであるかのように窪みがあり、
  歌はそこから漏れ出たり、溢れ出たりする。

  つまり、歌の存在は自身の肉体的輪郭の中にあるのではなく、
  それを越えた何か、
  (詩が西日の中に輝くこともあるように)
  (作家が原稿用紙を越えるように)
  (躍り出る虎が、流線形の飛翔の中にこそ存在するように)
  その薄い膜の上で奇跡的に成り立っているものかもしれないのだ。

  この三連戦は、常にこの球体を意識しての舞台になるよう、
  自身にとっての実験、実証、修行の場とさせていただいた。

  さて、盛岡、専立寺。
  球体が失われることはなかったが、
  どこか畏縮したこともあり、
  なかなかこれが膨らんでくれない。
  時にはぱっと風船のように客席の方まで拡がっていくこともあるのだが、
  何かの拍子に穴があいたように縮こまっていく。

  これを自在に操れるようになったら、
  ミルバとかナットキングコールとか、吉田美和の心境になれるのだろうなと思うのだが、
  思うようにならないのがボクの球体であり、
  しかし失わなかったぞ、という意味で
  光輪はまだ我にあり、
  実験は続くのである。


  
  

  


  8月27日(木曜日)

  渋谷「青い部屋」に3度目の登場!
  
  今回は先月亡くなった小林伊能さんに捧げるライブとなりました。
  叫ぶ詩人の会の頃からファンでいて下さり、
  青森でのライブまでお母さんと来て下さった伊能さん。

  癌で闘病中、
  治ったら、アルルカン洋菓子店のライブに行く、
  とおっしゃって下さったのだが、
  それは叶えられず、
  CDで歌を聴いていただくだけのアルルカン体験となってしまった。

  でも、ボクがこのライブのテーマを『奇蹟』という言葉に据えたのは、
  伊能さんが亡くなるまで、
  痛い、苦しい、辛い、という言葉を一度も吐かれなかったからだ。

  もちろん、御本人には文字をいくら駆使しても表記できない葛藤があったろう。
  痛い、とひとこと言ってしまえば、
  なだれのように重い言葉が落下してきたに違いない。
  しかし敢えてそれを言わないという方法で、
  ひとつの闘いの仕方を示してくれた。

  こうした闘い方は、
  言葉で、言葉にならない世界を構築していくボクにとっても、
  大きなつながりになるし、
  世界も命も終わりがない、
  ある種の大生命の中の明滅なる現象としてボクらがいる、
  という意識を喚起させる。

  でも、その類のことを言おうかな、
  どうしようかな、大袈裟かな、などと考えつつ井の頭線に乗っていて、
  若い人たちで溢れかえる渋谷に達した時、
  笑顔のこの人達の中をくぐりながらライブハウスに向かっている自分、
  そして今夜も集まってくれるお客さんたち、
  こうした事実がまず奇蹟だと感じられ、
  それ以上でもそれ以下でもないところで、
  実地に、一歩一歩、
  ランプに照らされる指紋のように歌っていけばいいのだと、
  どうも当たり前のところに着地してしまい、 
  でも、その当たり前が当たり前じゃなくて、
  今夜は巡り逢いの奇蹟に感謝しながらの歌謡となったのです。

  伊能さんと巡り合えたことも、
  ボクという人間、
  ヒロキという人間、
  ガッパ、タクジ、そしてゲンゾー、
  それから亡くなった長野さんがいらした上で起きた奇蹟である。

  伊能さんが大生命の流れに戻られ、
  またいつか現象として微笑みながら
  どこかの星で花を観る日を祈っての
  青い部屋の夜であった。

 

 



  8月7日(金曜日) 八王子「LIVE BAR X.Y.Z.→A」(ファンキー末吉さんのお店!)

  なんたって、一年に一度の八王子のお祭りですから・・・。
  こちらがライブを始める時にはお祭りのお囃子の音や商店街のBGが大音量で店に流れ込んでくる状態。
  そしてもちろんお店は悪くないのだが、
  皆さん売り上げに大協力していただいた結果、
  頼まれたものが多く、本来ならシーンと静まるべき緊迫状態の中でも
  お店の女の子の「はい、ソーキそばお待ち!」という声が響く居酒屋天国状態。

  ロックバンドであればなんてことはないこと。
  いや、歌中心の舞台設定であれば本当、些細なことだったのだ。

  ところがよりによって、「宮沢賢治とクロコダイル」前哨戦としてしまったものだから、
  本日の構成3分の2はけっこうシリアスな朗読アンド歌唱。

  はじめはどうなることかと思いましたよ。

  でも、周りがどうであろうと貫くのは我々ってもんじゃありませんか。
  我々がぐらついたら、もうとんでもないことになってしまうのは明らか。

  というわけで、最初は意地で根性で男気で集中力をもってぶつかっていたのですが、
  いつのまにか、その集中力の中にすっかり入ってしまい、
  お囃子なんて気にならなくなったのは事実。

  最後まで糸を切らずに突き進むことができました。

  これもひとえに皆さんが真剣に聴いて下さったお陰。

  そしていい感じのところで笑ってくれたり、
  悩みごとさえ打ち明けてくれたファンキー末吉様のお陰です。

  ファンキーさん、どうもありがとうございます。
  えらく誉めていただいた上での、生ビール攻勢、

  俺は本当に嬉しかったですよ。
  ステージやっていて良かった!

  


  7月29日(水曜日)

  渋谷「青い部屋」に2回目の登場。

  この日、ボクらの前に登場した女性はとても歌がうまかった。
  歌が音楽になっている。
  (当たり前のことのようで、なかなか難しいことだとボクは思っています)
  この女性は、凛々子さんという人で、
  言わなきゃいいのに正直に「最初はバンドだったんですが、一人ずつ抜けていき・・・」と、
  ボクらにとっても経験があるような、哀切感にあふれる話をされるのだった。

  で、また丁寧にボクらのことも紹介してくれて、
  「CDを聴いたら、苦労された人だとわかり・・・」

  おいおい、もしそうだとしても、そういうところでびびっと来てしまうのは
  凛々子さん、苦労されたのはあなた本人ではないのか。
  いくらパンツが見えそうな格好をしていても。

  と、楽屋でメイクをしながらなぜか凛々子さんと
  「新大久保のソウロンタン屋で二人泣きながらマッコルリを飲んでいる図」
  というのを想像していたのでした。
  もちろん外は雪ね。で、韓国人街なのに、流れているのは岸洋子。

  さて、本日のライブ。
  相変わらず少数精鋭のお客さまではありましたが、
  見事に乗せていただき(静まりかえっていても乗せてもらう時はあります)、
  一部で(うちのギタリスト)「音ひでえ」という多少の愚痴もありましたが、
  自分としては良い時間を皆さんと分かち合うことができました。

  ただ、皆さん、
  入り口でどのグループを見に来たのかと聞かれた時、
  大きな声で明るく「アルルカン洋菓子店」と言ってくださいね。
  「別に」とかもじもじしているとカウントされず、
  それがそのままボクらのギャラに跳ね返ってしまうのです。

  今回は挨拶をした人よりもライブハウスから知らされた世界人口が少なく、
 「あれ?」ということになってしまいました。

  あと、「ドリアン助川がいなかった」という人。
  最初は皮肉で言っているのかなと思ったら、
  本当に「いつ出てくるんだろう」と思っていたという人。

  俺はだから今は、「アルルカン洋菓子店」のヴォーカルで、
  道化師のメイクをしています。
  歌っている道化師が昔のドリアン助川です。

  まずその部分の基本的理解をよろしくお願いします。

 

  

  
  
  

  
  

 
  7月11日(土) DRESS AKIBA HALL

  「第二回人生相談ライブ/パリの落日・タヒチの日の出」
  
   DRESS AKIBA HALL オープン一年を祝してのワンマンライブでした。
  お祝いごとのライブということで、ふだんのトマトクッキーではなく、
  お客さんにはガレット・オウ・ブール(フランスのレモンの焼き菓子)
  お店にはトルテ・オ・フロマージュ(チーズクリームのトルテ)を焼いて臨んだライブ。

  人生相談から昇華してただ一回だけ生じる楽曲!
  あの瞬間のスリルをぜひもっとたくさんの皆さんに聴いてもらいたいものです。

  六十名ほどでいっぱいになってしまうライブハウスですが、
  今回も満員にしていただきました。
  来て下さった皆さん、どうもありがとうございました。
  
  


  「道化の旅 〜のこぎりと西へ〜」
  
  7/17(金)
  Live Bar D.?
  〒532-0011 大阪市淀川区西中島3丁目11-24 B1

   NHKの@ヒューマンにも出演したのこぎり演奏者稲山訓央さんと
  彼の仲間の岡部昭さんが、ボクら「アルルカン洋菓子店」を呼んで下さりました。
  ジョイントコンサートの関西初日。
  大阪で歌うのは十年ぶりです。
  もちろん「アルルカン洋菓子店」にとっては初の祝事。
  
  お客さんの数は少なかったけれど、
  関西育ちのボクにとっては、会えて本当に嬉しい人の顔もあり、
  いえ、それ以前に、
  人の集まらないライブだからこそ、来ていただいた皆さん、
  本当にありがとうございました。

  これからも心をこめて歌っていきます。
  またぜひ、遊びにいらして下さいね。



  7/18(土)
  LIVE HOUSE HUCKLEBERRY
   〒520-0242 滋賀県大津市本堅田5丁目16−18

  稲山さんと岡部さんは、滋賀県のノコギリ奏者たちを集めた
  「しがのこくらぶ」の重鎮。

  というわけでこの日は、ほぼ全員の「しがのこくらぶ」メンバーが集まって下さり、
  客席からものこぎりが飛び出して演奏の輪が拡がっていくという
  スペシャル・アトラクションまでみせていただきました。

  ボクらのステージはどうだったかな?
  いつも決まって初めての場所では、
  道化師の格好を観た瞬間に、客席が静まる(ひく)という現象が起きるのだけれど、
  そこから這い上がるように
  お客さんの顔が徐々に高揚していくのも毎度の事実。

  滋賀県でもそれをつぶさに体験したような気がします。
  もう一回やりたいな、大津で。

  皆さん、ありがとうございました。

   


 2009年 6月26日(金曜日)

 阿佐ヶ谷ロフトAで初ライブ!

 
写真家、桃井和馬さんのトーク・イベントの一環として行われたライブ。
 満員のお客さん、ありがとうございました。
 静動あわせ持ったお客さんで、
 我々としても大変充足感のあるライブになりました。

 こういう感じでやりたかったんだよねえ。

 川の流れのように、
 渦巻いたり、
 瀬を走ったり、
 深場でとろとろ耳を傾けたり、
 そうしたメリハリがつくように
 我々も今後いっそう奮闘します。

 よろしくお願いします。

 それにしても、
 十五年前のボクの声と今の声、
 ずいぶん違いましたね。
 歳を取るのも悪くないことだと思いました。

 呼んでくれた桃井和馬さんに感謝。
 もちろん、集まっていただいた皆さんにも大感謝。

 


 2009年 6月4日(木曜日)

 アルルカン洋菓子店、憧れの「青い部屋」で初ライブ!

 語り。それが歌になる。
 実は自分たちがやっていることは曲調こそ違え、
 まるっきりのシャンソンではないのか。

 そう気付いてしまってから、戸川昌子さんの「青い部屋」は
 ボクらの憧れとなっていました。
 (「青い部屋」は今シャンソンだけではなく、
 ごく通常のライブハウスとしてあらゆる表現に門戸を開いています)

 一度出てみたいねえ、と二人で話していたところに、
 音楽評論家の鳥井賀句さんから連絡をいただき、
 30分(実際は40分ぐらい?)のミニステージですが、
 初登場、となることができました。

 思った通り、空間に走る波長のようなものがボクにはぴったりで、
 いつもああいう場を求めて酒場もよれよれ歩いているものですから、
 エディット・ピアフの写真の前に下がっている電球に
 女の人のレースの下着がかかっているのを観た時、
 「ああ、ようやく落ち着くところに来た」と思いました。

 さて、ライブの方ですが・・・
 短い時間ながらも、
 ボクらの持っているものは出せたと思っています。
 何よりも、十時過ぎからの出演だったのに、
 集まっていただいた皆さん、本当にありがとうございました。



 2009年 5月17日(日曜日)

 第一回、アルルカン洋菓子店の人生相談ライブ!

 京王線の片田舎、西調布のカラオケパブ「She7」で行われた人生相談ライブ。
 厨房内にビールケースを並べ、そこにベニヤ板を敷いてステージ完成。
 店内の照明は紐で天井に縛り付け、
 客席はブルーシートという状況劇場「赤テント」風。

 最初はどうなることかと思いましたが、
 何だか非常に歌いやすく(カラオケパブだから当たり前か)
 レパートリーもさることながら、
 客席から悩みを拾い上げ、
 当意即妙で歌を作っていくという手法にも
 リズムが出てきて、
 「俺達これ、今後もやった方がいいかも」
 という結論になりました。

 ただ、ここぞとばかりに用意していた
 ニューハーフ講談が皆さんにどう受け止められたのか。
 異様な拍手の少なさが、今後の計画にちょいとヒビを入れたのは確か。

 さあ、どうするアルルカン・ニューハーフ。
 人前には二度と現れないのか、どうだ?
 
 




 2009年 CD発売記念ライブ 

 

 1発目 神戸元町 
(4月11日 土曜午後3時開演 
 ギャラリー ヤマキ ファインアートにて)
満員御礼!

 無事終了! 来て下さった皆さん、ありがとうございました。

 2発目 東京青山
(4月19日 日曜日午後6時開演 
 ポーラビル地下一階 居酒屋ひだまりにて)満員御礼!

 こちらも良いライブでした! 皆さん、ありがとうございました。

 
 2009年の一発目はなんと小学校! 町田市立小山田南小学校です!
体育館でコンサート。児童、保護者あわせ200人ほどの視線を浴びつつ。
みんなの集中力はさすが。できればトマトクッキーを配ってあげたかった。
 
 2009年3月17日(火) 町田市立小山田南小学校 六年生の皆さん

 1月2月をレコーディングで費やしてしまったため、今年のライブは春の風を感じてからになりました。その口開けにまさにふさわしい、卒業目前の六年生の皆さんを前にしての歌と朗読です。

 前半は「上板橋・天使の詩」や「夜明けの唄」などの定番どころ。
 テーマが重くシリアスな割に、子供達の食い入るような目が印象的でした。
 そして後半が、トマトの歴史から正岡子規の「仰臥漫録」にいたる例のアレです。
 幾ら何でも子供たちには難し過ぎるか・・・と思いましたが、
 自分が子供の頃を振り返ってみると、
 子供だと思って手加減してくる大人は逆に馴染めなかったもの。

 なので、大人でさえ難しい人はいるであろうあの内容を全開でぶつけました。
 その結果・・・うん、みんなしっかり受け止めてくれたような気がする。
 「美しい人よ」が終わってからの拍手の熱烈さが、こちらの胸にもじんじん来ました。

 生きていって欲しい。
 生き抜いて欲しい。
 そんな思いがした、町田の六年生の皆さんでした。

 呼んでくれて、どうもありがとう。

 2008年 ライブ・レポート
 
 12月27日(土曜日) DRESS AKIBA HALL AND SUN SUI CHIE VS 半片ブラザース

 「年末だよ! 珍獣珍魚大集合!」 

 AND SUN SUI CHIE名では最後になるライブ。
 幾つかの反省点があったのは『ドーランが目にしみる』に書いた通りだが、
 一方で、声に芯が出てきて、今頃太く強くなろうとしているのも事実だ。

 声帯は人間の器官の中で、もっとも年令の影響を受けにくい部分だ。
 逆に言えば、ピークを中年期に持ってくることもできる。
 三大テノールの人たちがあの年令まで頑張れたのも声帯のその性格による。

 よって、ボクにもまだ可能性は残されているわけで、
 それゆえにヴォイトレに通ったり、改めて歌というものに取り組み直しているのね。

 そういう意味では、来年に期待が持てる力強さが出たいいライブとなった。

 さあ、『アルルカン洋菓子店』に看板を換えて、2009年、どこまで行けるか、
 行けるところまで行ってみよう!

 (大人気の『半片ブラザース』もよろしくね!)

撮影:半片ブラザース
(定番のコントシーン。ミツ君の演技が本格的になってきたとの噂が)


 11月29日(土曜日) 東京都民教会 「道化と正岡子規」

  都民教会。
  チャペルの造りがモダンで、壁の石を柔らかく感じられる雰囲気のいいところ。
  ぼくらが入った時、ちょうど亀淵さんのところのVOICE OF JAPANが・・・

  昔、『叫ぶ詩人の会』というグループをやっていた時、
  サラエボで殺されたカップルの絶叫詩を作ったことがある。
  その時にコーラス及び歌部分を担当して下さったのが、亀淵友香とVOICE OF JAPANのメンバーだったのだ。

  10年以上会っていなかったのに、「おおおおっ!」ということになり歓喜の声が。
  でも皆さんもこれからステージだということで、ボクらのライブまでは残れない様子。残念。

  で、ライブの方ですが・・・直前にかつらを忘れたことに気付き、焦る、焦る。
  半片ブラザースの半ちゃんが、「俺、アフロのかつら探してきます!」と下北沢の街に飛び出していくが、
  ないものはないよね。
  (半ちゃん、ありがとう。男気一本、しっかと見ました)

  そんなこんなで、ちょっとざわつきながら、ミツ君のスカーフを頭に巻いて登場。
  異常に寒かったこともあり、前半はちょっと声がぶるった。
  歌う前は慌ててもいけないし、体を冷やしてもいけないね。

  後半は何とか自分の流儀で仕切れたと思うが・・・夏と冬では歌い方が違ってくることも考慮に入れなければ。
  気温と体温の差が、もろに声帯の調子に影響しますね。

  この日、正岡子規の青春を朗読し終わった後、自分としては納得の行く「美しい人」が歌えたような気がする。
  声も少しずつパワーアップ。

  それから、お配りした「トマトクッキー」。これがむちゃくちゃ評判良し。
  ライブより、こっちの方が人気かも。

  そういう意味でも、ユニット名を『アルルカン洋菓子店』に変えて正解か。

ミツ君のスカーフでごまかしています。巻いてくれたのは半片ブラザースの半ちゃんです。ちなみに撮影も半ちゃんです。

 
 10月12日(日曜日)  仙台クラシック

  これは椅子が置きっぱなしなので、たぶんリハーサルの時の風景ですね。
  実はぼくに関して言うと、リハがあまり良くなかったのです。
  大きなホールでどう歌うべきなのかを思い出せないまま時間だけが過ぎていき・・・焦った、焦った。

  お客さんを中に入れることもできずに、脇から汗を流しながら歌いあげるも、声に芯が定まらず
  うーん、これはまじで起きている現象なのか?
  いったいどうなっちまったんだ?

  と、あがいていると急に声がコントロールできるように。
  モニターのバランスとか色々あったんだろうけれど、
  要するに大きな会場での腰の据え方を忘れていた自分に原因があり。

  本番は何とか通しましたが、
  この日ぼくは思ったのでした。

  若さ。力。感性。
  すべてそれらは過去のもの、あるいは蜃気楼で、
  これからは現実的な技術をひとつひとつ積み上げていくしかないのだと。
  ヴォイストレーニングをきっちり受けてみよう。声楽を学ぼうと、この歳になって誓いました。

  それはつまり、言いにくいことではありますが、
  今後の自分の生き方を決めたということです。

  道化師として書き、歌い、時々飲む。それだけ。

  本番は、ぼくらのエネルギーの流れに、俵さんがいろいろな色の毛糸で柔らかく絞っていくような作業だったよ。
  すごく感じ入って下さったお客さんが何人かいらっしゃって、都民教会も来て下さるそうです。

  東北のお客さま。またお会いしましょう。

           
 
            

    

 仙台クラシック
 『俵万智withAND SUN SUI CHIE』


 9月7日(日曜日)宮城県村田町・願勝寺

 何と、本番開始三十分前から豪雨・豪雨・雷鳴・雷鳴。
 びしょびしょになって駆け込んでくるお客さんもいらっしゃって、
 スタッフが撮影したDVDには雷の音がバリバリに入っている始末。

 でも、意外とこの本堂内だけは守られているというか、みんなでひとつの気持ちになってライブが進みましたよね。

 本堂のすべての扉を開け放ち、外を歩いている人から見えるような状態でライブ。
 能の演出にも似て、ボクはこのやり方、いっぺんで好きになってしまいました。
 終演後、お酒でべろんべろんになった道化師二人を駅まで送って下さったお嬢さん、ありがとうございました。

 9月6日(土曜日) 仙台・東本願寺東北別院

 こちらも本堂。じゃーんと目の前に仏様です。
 お客さんの半分は檀家の皆さん。
 いったい何が始まるんだろうと最初はいぶかしげな表情の方もいらっしゃいましたが、
 終わってみれば鳴り止まない拍手。道化冥利につきます。
 来ていただいた皆さん、本当にありがとうございました。
 


 9月5日(金曜日) 盛岡・専立(せんりゅう)寺

 御覧下さい。何と、今回の東北お寺ツアーは本堂でのライブです。
 仏様を背負って歌うというのは初体験。緊張はしましたが、いいライブができたと思います。
 和尚さんの奥さんが作って下さった焼きおにぎり。これがうまかった。
 本番前だというのに、二個もいただきました。終わった後の酒もうまし!

 


 8月24日(日曜日)秋葉原 DRESS AKIBA HALL

 秋葉原にできたばかりのアコースティック専用ライブハウス。
 叫ぶ詩人の会の頃、さんざお世話になった某有名ライブハウスのマネージャー高橋さんが今はここの支配人。
 連絡をいただき、即決でライブを決定。今後、ここは定期的にやっていく場所になるから皆さんよろしくね。

 当日は雨にもかかわらず満員のお客さんで大感謝。
 二時間突っ走る体力が自分に残っていることがわかり、何だかまた新しい人生が始まった気分。

 

ボクらのライブに付き物の
「愛の生け贄コーナー」。
毎度犠牲者が出ます。

2008.8.24@Dress Akiba Hall
 photo by Takayuki Hangai


 7月26日(土曜日)27日(日曜日) 「道化と正岡子規」

  群馬県沼田市老神温泉において行われる「せみしぐれを聴く会」
  その一環としてぼくらAND SUN SUI CHIEのライブが行われました。

 (終演後のひとこと)

 正岡子規をテーマに据えた後半。お客さんの集中力が凄まじかったです。
 皆さん、あんなに一生懸命に聴いて下さってありがとうございました。
 また、老神温泉女将の会の若女将の皆さん、素晴らしい食事とお酒をありがとうございました。
  
 そしてこのイベントの成功のために奮闘努力していただいた中学校の田村先生。
 おかげさまで忘れ得ぬライブとなりました。自信が付きましたよ。
 ぼくらきっと、全国どこでもできますね。
 また来年、御会いしましょう。 



  7月5日(土曜日)  「道化と根ほり歌」

  元住吉 POWERS2 にて半片ブラザースと初の対バン(っていうのかな?)。 
  下のレトロっぽいポスターを作ってくれたのは半片ブラザースの半ちゃんの会社、
 (株)ハッピーストライクだ。デザインの仕事があったらみんな頼んでみよう!

 赤ちゃんの名前入りのベビー服とか作ってくれるぞ!
 ものすごい数のコレクションとデザインだ。ここをクリックね。
 (http://www.luck-chuck.com/)

          





 (終演後のひとこと)

 共演の半片ブラザースに多大な力をいただき、本当にいい体験をさせていただいたと思っています。
 元住吉、ちょっと遠いかなと思うけれど、実際は渋谷からすぐそばだよね。
 POWERS2はいいライブハウスだと思いました。歌いやすかったし。
 ただしメークが、アルルカンっていうより、おてもやんか? これはボクの失敗。

2008年6月19日(木曜日) 「道化とアブストラクト」

 昨年に引き続き、「マリオ曼荼羅」と共演!
 内側が外側になり極北の光とつながるマリオ!
 彼のライブペインティングとアンド・サン・スー・チーのライブ。
 

 はっきり言って、スーパー抽象な夜になりました。

 場所:銀座コリドー街 「有楽町 ギャラリーズバー kajima」(03-3574-8720)にて
 (中央区銀座7-2-20 山城ビル2F)
 

 
 (終演後のひとこと) 
 控え室がないと我々の場合きついかも、ということがわかったけれど、ライブの方は気持ちよくできました。
 狭いところだったけれど、集まって下さった皆さん、ありがとう。
 良い機会をくれたマリオ君、ありがとう。


 それにしても・・・暑かったねえ。しかも車で機材を搬入したため、ビール一杯飲めず。
2008.6.19@KAJIMA


 「道化の旅」
(ライブで時々歌います。みんな歌詞を覚えてくることあるね)

 雨 風 黒い雲湧いて
 濡れて歩く 道化の者よ

 町から町へ 歌を探して
 旅は続く 月のない夜

 祈りながら のろいの笛を吹く
 抱き締めつつ 愛を奪う

 右のお尻に 希望の言葉
 左のケツには 北斗七星

 ラララララ 俺らアルルカン
 ラララララ 俺らアルルカン

 さまよう アルルカン洋菓子店

 

 

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