ドーランが目にしみる 2010年5月



                          (撮影)Yasukazu, Mitamura

 5月31日(月曜日) 6月5日ライブチケット ノルマ残り4枚

 本日、アルルカン洋菓子店のファンクラブ「Cookies」の
 新たな会員希望者の方4名に会員証を作成いたしました。
 これにて、「Cookies」総勢58名となっています。
 北海道から九州まで、58名!


 ありがたい。
 必ず北海道でもライブをやるし、
 九州でもやるよ!

 昨日のアトリエライブに来て下さった皆さんといい、
 このCookies58名の皆さんといい、
 本当にありがたいです。
 感謝しています。


 


 5月30日(日曜日) 6月5日ライブチケット ノルマ残り4枚

 本日は、当アトリエに於ける
 明川哲也の個人ライブ。

 椅子を18個並べ、
 お客様がいらっしゃるまで
 ギターで曲のおさらいとかしたのですが・・・

 実は、まともに弾いたのは一曲だけで、
 あとはやり始めてしまうと、
 朗読、朗読、朗読、朗読と、
 延々2時間、
 未公開作の「ミュージカル小説」や「宇津野良夫物語(ないしは開高健に関する一考察)」や
 未公開「豪州動物物語」シリーズなどで噴火したり咲いたりしたのであった。


 ミュージカル小説をやりながら一瞬、
 「俺は噺家か?」と内面の問い掛けがあった。
 あったが・・・そのあたりの区分けというのは非常に曖昧なもので、
 お客様の大半はみな満足されて帰られたようなので、
 それはそれでいいのである。
 アルルカンなんだし。


 なお、アトリエライブ。
 次回は8月の予定です。

 




 5月29日(土曜日) 6月5日ライブチケット ノルマ残り4枚

 叫ぶ詩人の会の元ドラマーにて、
 全国の楽器挫折者の生き神様、
 楽器なら何でも持ってこい、
 ディジリドゥーからシタールまでお茶の子さいさい(古語!)な
 天才ヒロキ君のユニット「静」(しずか)を観に行った。

 静さんも間違いなく、稀有中の稀有な人。
 繊細さと力強い美意識の狭間で、
 海はいつも凪いでいる。
 だからsilentなのだが、
 この海は凄いよ。
 どこまでもヨットを走らせる水面の力が、
 ステージのあらゆるところから盛り上がってあふれ出す。


 きっと、虜になってしまう人がたくさん現れると思う。
 俺は虜以前に、敬服。
 この空間、このsilent(まさに静けさ)で走り出している二人がまず透明で得難いし、
 確実にそこに存在している「才能」というものに、
 たとえばパティ・スミスのデビュー盤を聴いた時と同じ質感の衝撃をくらった。

 切り開いていくという意味で絶対に正しいし、
 生まれてしまった以上、歩んでいくことも正しい。

 ま、そんな理屈をこねさせてくれるだけの深みと異次元性があって、
 それはボクらにとっては「正しい優しさ」なのです。



 


 5月28日(金曜日) 6月5日ライブチケット ノルマ残り6枚

 ところで明後日のアトリエ朗読ライブですが、
 (アルルカン洋菓子店のライブではありません。おもに未発表作などを読んだり、多少歌ったりするボクの個人的で地味なライブです。アトリエが狭いため、すでに今月分はSOLD OUTです)
 初めてつつじヶ丘に降りられるという方もいらっしゃるかと思いますので、
 道順を記しておきます。

 京王線つつじヶ丘(急行、快速、各駅が停まります)北口を出て左折、
 銀行のATMとドトールコーヒーの間のしょぼい商店街を直進、
 突き当たったら10メートルほど右に進むと、左手に駐車場が見えてきます。
 その駐車場越しに見えるビルが「第二サンライズ」で、
 一階奥の「PLANET WHISPERS TEAM PAROLA」の看板がかかっているのが
 ボクのアトリエです。

 裏から入ってこず、駐車場側から入ってきてください。そちらが表です。

 この個人的な朗読ライブ、
 来月は映画出演のためずっと遷都1300年にこもっているのでありません。
 7月もライブ目白押しのためありません。
 次回は8月になりますね。

 


 5月27日(木曜日) 6月5日ライブチケット ノルマ残り6枚

 19日に第一回の放送があったbs-hiの「世界一番紀行」。
 今日、NHKからDVDを送っていただき、
 初めて自分が映り込んでいるカナダの風景というものを観た。

 厳しい寒さに強風がつきまとい、
 なかなかハードなロケだったのだが、
 映像として観ると透明で美しい場所である。
 やはり餅は餅屋だ。

 なんとも人間臭いスタッフ陣だったのだが、
 映像、音、編集。
 すべてプロの仕事である。
 
 旅人はどうも英語や歌作りに戸惑ってばかりで、
 不器用さを炸裂させていたのだが、
 そこは勘弁してもらって・・・
 客観的に観て
 魅力のある番組だと思えた。


 まだこれから再放送が何回かあるそうです。
 ハイビジョンをはずれて、BS-1とかに回ってくるといいですね。




 5月26日(水曜日) 6月5日ライブチケット ノルマ残り10枚

 野性時代(角川書店)で、毎号詩を二、三発表させてもらっている。
 そこにいつも絶妙かつ精巧なイラストを描いて下さっている小林直未さんという画家がいらっしゃって、
 このコンビはもう五年ほどになる。
 (小林さんは今、装丁画家としても乗っている。内田康夫さんの新刊『不等辺三角形』もそう)


 この野性時代の連載の原画展をやろうとボクが口に出したのが、
 昨年末の「青い部屋」でのライブの時。
 今年はだから絶対に原画展およびアルルカン洋菓子店のライブをどこかで実行するのだ。


 そこで、会場候補のひとつである
 JR相模湖駅前の食堂「角屋」に今日、小林さんやマリオ曼荼羅さんと向かった。
 相変わらず抜群のワカサギフライ、
 選りすぐりの酔客、
 そして毎年いつ訪れても変わらぬおかみさんの誠実な微笑み、というものがあって・・・


 うん、やっぱりいいな、角屋。

 ここなら一階でライブができた上、
 二階の回廊ギャラリーで原画展ができる。
 11月中盤ぐらいにここを考えています。





 5月25日(火曜日) 6月5日ライブチケット ノルマ残り11枚

 ゲーテという雑誌(幻冬舎)の巻頭で
 「ゲーテの言葉」という連載を始めて三年になる。
 毎月ゲーテの文章の中からこれはと思う一行を取り出し、
 そこから導かれるなんらかのイメージについて現代の言葉を継いでいく。

 ゲーテは詩人であり、思想家であり、
 科学者であり、政治家でり、旅人であった。
 なんとも大きな存在で、その言葉もエネルギーに満ちているのだが、
 すこし壊れた部分があり、恋愛過多である。
 死ぬまで恋をしていたのではないかと思われる程
 欲情および情欲を抑えなかった人だ。

 もちろん、百人いれば百人の個性があるのでなんとも断定はできないが、
 旺盛なイメージを次々と生み出す詩人なり音楽家なりで、
 そっちの感情だけは淡白でした、という人をボクは知らない。

 石川啄木がどれだけ赤線狂いだったか、というのは広く知られたことだし、
 チャイコフスキーは同性への狂おしい感情から熱湯につかったりしている。
 宮沢賢治が童貞のまま逝ってしまったことであの一連の詩や童話があるのだと、
 童貞パワーなるエネルギーの分析をしている学者もいたが、
 それはひるがえれば、
 凄まじい力と賢治は闘い続けていたということ。
 岩手山に百回も登り、その間ずっと奇声を放っていたというのは、
 やはり尋常ではない欲望とそれを押さえつけようと自我との間に
 空が燃えてしまうような戦闘を体験したのかもしれない。

 なにが言いたいのかというと、
 社会がおしなべて均一化してきて、
 どんな人間も単位としての常識や
 ネット社会のダブル端末(上から降りてくる端末につながる端末という意味)としての「利用のされかた」を押し付けられるようになると、
 目が覚めるようなエネルギーの放散をする人物というのは
 もう現れ得ないのではないか。

 そんな危惧がある。
 いや、それでいいのだ、という考えもあるし、
 すこし淋しいなという気持ちもある。

 実際、自分もこうやってネットを利用して文章を公表しているのだから
 批評批判する立場にないのだが、
 電子書籍をめぐって業界全体が浮ついたり、
 iPADを求めて大行列なんて話を聞く度に、
 なぜ単位としてみな同じ方向を向くのだろう。
 もっと様々な選択肢があってもいいはずなのに。
 
 と思ってしまう。

 こうして時代に乗れない中年男は淘汰されていくのかもしれない。
 でも、それならそれでいいかなあと。
 そこにもまた野の花が咲くかもしれないし。
 
 我が道を行くって・・・。
 なんだ、我が道って?

 

 


 5月24日(月曜日) 6月5日ライブチケットノルマ残り11枚

 下のようなイベントフライヤーです。
 全6組、20枚ずつのノルマです。
 お一人様2000円(ドリンク600円)。

 ボクらが「クロコダイルの恋」をやるのは
 18時半から19時ちょっとオーバーまで。
 時間早いよね。働いている人は。
 うーむ。

 GYPSY QUEEN 不利だぞ、俺ら。




 5月23日(日曜日) 6月5日ライブチケットノルマ残り12枚!

 昨日、あれだけ疾走してしまったので、
 今日はもうごく普通の会話さえできない状態です。
 ライブの翌日はいつもこう。


 


 5月22日(土曜日) 神戸元町ライブ当日! 6月5日ライブチケットノルマ残り13枚!

 ギャラリーヤマキにお集り下さった皆さん、
 ありがとうございました。
 本日より、マリオ曼荼羅こと田内万里夫さんの神戸初の個展が
 一月という期間にわたって行われます。

 その初日、オープニングアクトとして
 我々アルルカン洋菓子店のライブがありました。
 そして我々のライブを背負った形で
 マリオ曼荼羅がドローイングし続けるというのが今日のスタイル。

 見るのも聴くのも刺激的、
 アリス・イン・ワンダーランドに足を踏み入れたようであり、
 星の王子様を読み始めた時のわくわく感がさっと床を走るようであり、
 クロコダイルとオペラ座の怪人の異種混合ステージを垣間見るようであり、
 といった雰囲気になればよいなあと願いつつの二時間余。

 ギャラリーの響きがいいために、
 マイクを極力使わず、
 ほとんど地声でのライブになりましたが(初体験)、
 ラストにあれだけの拍手をいただければ、
 我々アルルカンとマリオ曼荼羅、
 そしてこの日のために力を尽くされてきたギャラリーヤマキの皆さんも
 全員が幸福感に包まれたはず。

 集まってくださった皆さんのお陰です。
 本当にありがとうございました。



 

 

 


 5月21日(金曜日) 神戸ライブは明日! 6月5日ライブチケットノルマ残り13枚!

 少数精鋭には慣れているのだが、
 明日の神戸元町ライブはなかでも記録的な少数精鋭になりそうだ。
 主催の画廊「ヤマキさん」から切実な声が。

 だが、俺は十数年前にたった6人という客数を経験しているのだ。
 こわくなんかないよ。
 ちょいと淋しいけど。

 今からでも遅くない!
 関西方面の皆さん、
 マリオ曼荼羅のライブペインティングと我々の詩情。
 双方をお楽しみにぜひいらして下さい。

 明日、午後3時開演!
 元町3丁目アーケード内、ギャラリーヤマキ!
 ?月堂の向かいの2階!

 そう。それと、e-literature 「つまみ屋五郎兵衛 好の巻、その2」更新しました。

 それでは今から神戸に向かいます。

 


 5月20日(木曜日) 神戸ライブまで2日。

 ハイビジョン放送「世界一番紀行」をご覧下さった皆さん、
 ありがとうございました。
 本人、ハイビジョンと遠い関係にある故まだ未見ですが、
 おおむね好評だったようで、とりあえず胸を撫で下ろしております。

 冷涼ななかにあって、たしかに人に触れたという「表情」「存在」、
 それらが伝われば、テレビでもまた詩の世界は再現し得るものだと思う。

 アルルカン洋菓子店ファンクラブ「COOKIES」の会員証、
 これまでの申し込み分、総計53枚印刷ラミネートし終わりました。
 来週の発送になります。
 お楽しみに。


 
 


 5月19日(水曜日) 神戸ライブまで3日。

 今日は作家モード。
 最近、三十代の作家から刺激を受けてばかり。
 やっぱりみんな脳みそが魅力的だ。

 奔流。
 自分は自分でそれを感じはするのだが。



 5月18日(火曜日) 神戸ライブまで4日。

 6月5日(土曜日)に大塚DHEEPAで開かれる
 バンドイベント『LOVE ASIA』。
 大陸公演百回目を迎え、つい先日も北京ででかいステージをやってきたばかりの
 『GYPSY QUEEN』の主催ですが、KABUKI ROCKSの氏神さんもトリで出ます。

 さて、本日『GYPSY QUEEN』のメンバーと打ち合わせをしたのですが、
 各ユニット持ち時間30分、ノルマ20枚と、たいへん厳しい内容です。


 ボクらはあれこれやって30分を使うより、
 『クロコダイルの恋』一本をやり切って、
 35分ぐらいを使ってしまおうかな(5分オーバー!)と思っています。

 ノルマ20枚はけないと、
 お金払って歌うという学生バンド的なことになりますので、
 (たまにはいいけど)
 『クロコダイルの恋』が好きだという方、
 あるいは
 『クロコダイルの恋』をまだ聴いたことがないという方、
 ぜひぜひいらして下さい。

 さて、チケットの入手方法ですが、
 各ユニット手持ちチケットとなっていますので、
 ボクの方に直接メールをください。
 お名前を控えさせていただいた上、
 当日、大塚DHEEPAの受付にチケットを置かせていただきます。

 『LOVE ASIA』、
 四川地震でむちゃくちゃになったあたりに学校を建てることを趣旨とした
 バンドやアーティストの寄り合いだそうです。
 アルルカンは初参加!

 (6月5日本番スケジュール)
 本番:各アーティスト30分、転換10分(出演者数が多いので、時間厳守でお願いします!)

 16:30-17:00 Blood red stone
 17:10-17:40 マフィンマン
 17:50-18:20 Az you like it
 18:30-19:00 アルルカン洋菓子店
 19:10-19:40 GYPSY QUEEN
 19:50-20:20 氏神アジワン
 20:20-20:30 セッション

 


 5月17日(月曜日) 神戸ライブまで5日。

 先月のカナダ・ニューファンドランドへの旅。
 番組の詳細は下記の通りです。


 NHKハイビジョン プレミアム8 世界一番紀行
 「世界で一番霧に覆われる街 〜 カナダ」
 5月19日(水曜日) 午後8時 〜 9時30分

 

 それと・・・関西方面のライブが新しく追加になりました。
 7月9日(金) 大阪
 7月10日(土) 京都 定食&ライブ まっちゃん
 7月11日(日) 滋賀 玄匠染物工房

 大阪はまだ場所が決まっていませんが、
 すべてのこぎり演奏家の稲山訓央さんチームの導きによるもので、
 昨年と同じくジョイントライブとなります。

 今回、神戸に来られない方、
 ぜひ生ののこぎり演奏とアルルカン洋菓子店をお楽しみください。
 (詳細はまた後日発表いたします)


 

 

 



 

 
 5月16日(日曜日) 神戸ライブまで6日。

 名古屋TOKUZOでのライブ。
 11年ぶりの名古屋、というよりはまったく新しい空間での呼吸
 という感じだったのだが、
 懐かしい同級生の声もあり、
 始終あたたかい拍手が続いた。
 来ていただいた皆さん、
 本当にありがとうございました。


 今回の公演は、実はある一人の方の尽力で実現した。
 立場上お名前は公表できないが、
 この方が努力してくださり、
 またお店の皆さんもフライヤーを作ってくれたりと大活躍で、
 この日を迎えることができたのだった。


 東京から来てくださった皆さんのなかで、
 名古屋を好きになったとメールをくれた人が何人か現れ、
 うまく言えませんが、
 そういう時間を創出できたこと、
 それが何よりだったと思います。


 この夜、TOKUZOにいらしたすべての方、
 ありがとうございました。


 

 


 5月15日(土曜日) 名古屋TOKUZOライブは本日! 神戸ライブまで7日。

 さあ、これから名古屋に向かいます。
 空も緑も光っていて、みずみずしい気候です。
 ちょいと涼し過ぎる風も、
 大空が盛り上がってユーモアをやっているように感じる。

 燕がずいぶんと飛び始めましたね。
 いつも力いっぱいの滑空。

 今日はおおらかに、
 体を耳にして歌いたいと思います。

 


 5月14日(金曜日) 名古屋TOKUZOライブは明日。神戸ライブまで8日。

 明日は楽しみだ。
 お客さん以上に我々が。

 もう名古屋のライブハウスで歌うことはないと思っていた。
 
 高校時代の運動部の後輩がファックスを送ってくれた。
 
 「どこかに消えたかなと思ったら、また復活。
 先輩はゾンビのような人です」

 せめて不死鳥とか言って欲しかったのだが、
 不死鳥イコール日大フェニックス。
 彼は明治のキャプテンだったので、
 ゾンビの方がまだ可愛いのかもしれない。

 そういうわけで明日の客席は、
 一般人よりたくましめ(あるいは太め)の兄さんたちが
 オーッとか吠えているかもしれません。

 体育会系の匂い。
 それもまた楽しんでいただければ幸いです。


 


 5月13日(木曜日) 名古屋TOKUZO ライブまであと2日。神戸ライブまで9日。

 嗚呼・・・いよいよ近付いてきたな。名古屋。
 名古屋のライブハウスで歌うのは11年ぶりだ。
 あの頃よりすこし年齢を重ね、
 ボクは咽ではなく、耳になった。

 粒子のひとつひとつ、
 しっかり聴きながら歌いたい。

 もうアップテンポな曲はないのですよ。
 騒がしい音もひとつもない。
 アコギを弾く道化師が一人。
 その横で静かに歌う道化師が一人。
 
 ただそれだけのアルルカン洋菓子店が
 15日に名古屋を訪れます。

 中部地方の皆さん、ぜひいらして下さい。
 次はいつ会えるかわかんないし。


 今池のTOKUZOです。
 詳しくはライブ案内を。




 5月12日(水曜日) 名古屋TOKUZOライブまであと3日。神戸ライブまで10日。

 若い才能というのが努力を惜しまない場合、
 とてつもない輝きとなって地平に昇ることがある。
 いつしか若い時代を過ぎてしまった個人としては、
 茫然および陶然としてその光輝を眺めているしかないのだが、
 しかし・・・ずいぶんと刺激にはなる。

 若い輝きに向けてうっとりしたり、焦ったり、
 時には頭を垂れてみたり。
 きっとまだそれができる間はこちらも鬆が入っていないのだろう。

 しょせん若者じゃないか。
 けっ。

 と背を向けるようになった時、
 個人は老の字を背負うことになる。

 いや、いずれにしろ、
 あらゆる世代の成し遂げていることに対し、
 訊くこと、聴くこと、聞くことである。

 耳がまだあるぞ。
 鎖骨のあたりに。




 5月11日(火曜日) 名古屋TOKUZOライブまであと4日。神戸ライブまで11日。

 発見。
 チョコレートを口に含みながら
 雨の街を歩くと、
 水滴の重さ、粘度が増したように感じられ、
 ふと「チャーリーとチョコレート工場」の
 増殖するインド人の謎が解けたような気になります。

 まあ、そんなこと、どうでもいいことなんですが。

 
 ところで、月刊PHPの連載読切小説「川辺の町の物語」が
 昨日の発売号で丸一年を終えたことになります。
 そして物語は二年目へと突入。
 来春には大幅にボリュームアップして単行本も出る予定です。
 お楽しみに。

 


 5月10日(月曜日) 名古屋TOKUZOライブまであと5日。神戸ライブまで12日。

 アトリエライブに申し込まれたみなさん、ありがとうございました。
 一晩で定員を超えてしまいましたが、まあ、なんとかなるでしょう。
 (今月分はこれで申し込み終了とさせていただきます。間に合わなかった方はまた次回を!)

 アルルカン洋菓子店とは違った趣の、
 異様に地味なものになる可能性がありますが、
 それはそれ、
 ぜひ味わってください。

 情念の玉手箱を割ったようなアルルカン洋菓子店のライブ、
 こちらは5月15日名古屋TOKUZO、
 5月22日神戸・元町ギャラリーヤマキ、
 6月5日大塚DEEPAとなっています。




 5月9日(日曜日) 名古屋TOKUZOライブまであと6日。神戸ライブまで13日。

 今日は代々木にいます。
 カフェの一番はじっこで、キム・シジョンさんを読んでいる。

 前のおじさんは「日本史研究」という小冊子を抱えたまま寝ている。
 隣の少女は英単語の参考書を開いて、ノートに繰り返し書いている。
 みな、コーヒーを口実になにか他のことをしている。
 純粋にコーヒーを飲みたくてカフェに入ることって、
 そういえばボクの場合も年に何度あるだろう。

 ナレーション入れを久々にやった。

 君の瞳。
 原生林のしずく。
 月の哀しみ。夢見るカシオペア。

 

 毎月恒例になるであろうアトリエライブ、
 その第一回をやります。
 素顔のアルルカンとして、
 詩と朗読と少々の歌。
 
 ボク一人でやります。

 今月30日(日曜日)、午後5時〜7時。
 お菓子付き、参加費2000円。
 申し込み順。限定15人。

 このホームページのメール欄で申し込みください。
 記してもらいたいのは、

 1)アトリエライブ(5月)の申し込みであること。
 2)お名前
 3)電話番号 のみです。

 申し込まれた方は、三々五々、当アトリエまでおいでください。
 住所)
 東京都調布市西つつじヶ丘3-15-5 第2サンライズ 105

 住所だけではわからないという人は、
 その旨、メールに記してください。





 5月8日(土曜日) 名古屋TOKUZOライブまであと7日。神戸ライブまで14日。

 今日は奈良にいます。
 新緑の畝傍山が水とか気とか懐とかを発散させている。
 天気輪の底力となって鮮やかに盛り上がっている。

 クワガタショップを2店発見。
 おまけに大型スーパーの名前が「オークワ」。
 子供の頃の自分の視線に戻れば聖地である。

 万葉の歌人たちも子供の頃、
 クワガタに興味を持ったのだろうか。

 虫愛ずる国ゆえ、
 遷都千三百年の歴史のなかには、
 世界的にも珍しい「虫屋」の勃興もあるかもしれない。

 つつめども かくれぬものは 夏虫の 身よりあまれる おもひなりけり
 (後撰和歌集)

 
 


 5月7日(金曜日) 名古屋TOKUZOライブまであと8日。神戸ライブまで15日。

 ここ二ヶ月ほど、e-literatureの方、お休みしていました。
 カナダの最果てを歩いていたり、奈良の空にいろいろと決心していたりしていたもので。

 でも、今日からまた「つまみ屋五郎兵衛」の登場です。
 今度はどんな料理が飛び出すでしょうか。
 (しかし・・・二ヶ月あいたもので、写真のアップの方法がわからなくなった。
 あるいはサイトの方が進化しているのか)

 とりあえずテキストのみですが、
 「つまみ屋五郎兵衛 好の巻 その1」もし良かったら読んでみてください。
 
 
 それと・・・ファンクラブに申し込まれている皆さん。
 本当にありがとうございます。

 今月中に会員証の郵送。
 7月中に会報第一号の郵送。
 8月中に海辺でシークレットライブ&宴会&釣り の予定です。

 大手のファンクラブみたいに機動性がありませんが、
 ひとつゆるゆるとよろしくお願いいたします。

 


 5月6日(木曜日) 名古屋T0KUZOライブまであと9日。神戸ライブまで16日。

 詩をよ。ぶるぶる吹っ飛ばせていけよ。
 という女子に会う。

 うんうん。ぶるぶる吹っ飛ばせていってよ、
 崖から落っこちるんだと思うよ。
 文字だけが鎖のように絡み合った崖。
 そのてっぺんから再び言葉の海へと。

 ウミガメが顔を出している。
 波間に炸裂するのはどこまでも珊瑚の青だ。


 

  
 5月5日(水曜日) 名古屋TOKUZOライブまであと10日。神戸ライブまで17日。

 遅い遅い一日のスタートであった。
 今日の東京は暦通りの風を送ってくる。
 はるか太平洋でうぶごえをあげはじめた夏が、
 幾つかの伸びる手を送り込んできた。

 その指先に頸周りや肩を撫でられながら、
 結局は「詩的」なものに向かって行く心の、
 入れものやまな板や皿を探している。

 道具としての言葉、しかし言葉だけではないもの、
 その双方から見られ、
 玉葱を刻む。

 玉葱、今年はゆるいな。
 涙も出ない。


 

 
 5月4日(火曜日) 名古屋TOKUZOライブまであと11日。神戸ライブまで18日。

 金時鐘(キム・シジョン)さんの十年ぶりの詩集に最近触れている。
 母語と日本語を持つ上での、その距離感に生きる詩情。
 八十歳を過ぎてなお朗読のステージに立つその静かなる炎熱よ。

 このへんの話は、6月5日放送の「週刊ブックレビュー」(NHK-BS2)でお話しします。

 歳をとっていればいいというものでは断じてないが、
 歳をとって熟成が施され、松やにのような香りが言葉からあふれだす人もいる。

 キム・シジョンさんのことは放送前には語りにくいので、
 たとえばレナード・コーエンなんかどうだ。

 レナード・コーエンに憧れるボクは「歌が下手だ」と言われた時代がずいぶんと長かった。
 ハンサムではない。言葉に自信がもてない。いまだ恋に焦がれる。社会では異端者だ。電車に乗っているだけで窒息しそうになる。誰かを憎んでいるわけじゃない。でも時折消えたくなる。どうにもならない自分。どうすればいいのかわからない自分。どうにかしたい自分。やはりどうにもならない自分。

 レナード・コーエンは歌が下手だった。いい顔だが美形ではない。詩人だが食えなかった。恋ばかりして鬱になった。五十代でようやくチャートインだ。かなりの異端者だ。きっと街を歩いているだけで窒息しそうになっただろう。もちろん誰かを憎んだわけじゃない。きっと憎んだのは自分自身だ。どうにもならない自分。どうにもならない人生。どうにもならない世界。やはりその真ん中のどうにもならない自分。

 だから彼の歌は技術ではない。愛という言葉をどう囁くかだ。肉からか、骨からか、時代からか、過ぎ去りし日々からか、残された時間からか、歳の差からか。

 だからもう彼の言葉は、彼の歌は、彼からしか生まれない。唯一無二だ。そしてこの世に同じくたった一人の、どうにもならないボクに語りかけてくる。

 Still、life is beautifulと。

 1934年生まれのレナード・コーエンはカナダの詩人だ。愛に、人に、空に、まずは言葉を綴ることで対峙し、溶け合った。彼が歌の世界に足を踏み入れたのは三十代になってからだ。歌が下手なことを彼は悩んだ。でも、やめるわけにもいかなかった。歌えずに彼がつぶやくだけで、涙を流す人がいるのだから。

 苦悩の人生だよ、まったく。五十代を過ぎて世界中にファンが生まれたが、いまだ歌が下手なことを悩み、コーラスの女性陣を本当に頼りにしている。

 だけど、ちょうど七十歳の時にリリースした『DEAD HEATEER』なんてアルバムはどうだろう。

 朗読のような彼の歌に、脊髄からあふれ出る温かさに、そしてまだ消えていなさそうな恋の野望に、ボクはまだこの夜も生きていこうと思う。

 技術としての歌はさておき、心としての歌はやはり詩なのだ。売れたかどうかではなく、詩を携えて生きてきたかどうかなのだ。

 どうにもならない自分がいて、どうにもならない夜がたくさんある人に、とにかくいっしょに・・・レナード・コーエン。



 5月3日(月曜日) 名古屋TOKUZOライブまであと12日。神戸ライブまで19日。

  言語。
  この日常のツールにして永遠につかみきれないもの。
  構えてひねり出すこともあれば、
  自然とあふれ出すこともある。
  質感を問おうとすることもあれば、
  ただ体温として放散されることもある。

  その・・・考えない方の、ただのおしゃべりですが、
  アルルカン洋菓子店の公式サイト「ラジオ」のコーナーで
  聴けるようになりました。
  月に二回ぐらいは更新していきたいと思っています。

  それと、ファンクラブの方に申し込まれた少数精鋭の皆さん、
  ありがとうございました。

  ただ、あの申し込みフォームでは皆さんのmail-adressがこちらに届かないため、
  メールでは返信できておりません。
  いろいろもたついていてごめんなさい。
  でも、ちゃんと届いていますよ。

  メンバーズカードを今月中にお送りしますからね。
  楽しみにお待ちください。



  
 
  5月2日(日曜日) 名古屋TOKUZOライブまであと13日。神戸ライブまで20日。

  清瀬のハンセン病資料館で買った
  北條民雄の「いのちの初夜」。

  二十一歳で亡くなった青年の、
  精一杯の命の根。
  そこに触れつつ、こんなにも慟哭を聞かされながら、
  しかし同時に、この青年のユーモアというものもひしひしと感じて、
  自殺を巡る混沌として揺れのなかに、
  しっかりと舌を出して笑ってみせる北條民雄がいて、

  これは絶望の本であるとともに、
  たとえ体型を失っても、
  次の日の朝には手のひらの露を日に輝かせる希望の本でもある。

  ハンセン病資料館の出版となっていたが、
  戦後の文藝春秋に掲載されたのだし、
  文学賞もとっている。
  タイトルを付けたのは川端康成だし、

  きっと入手は可能だと思う。
  皆さん、読まれたし。

  


 5月1日(土曜日) 名古屋TOKUZOライブまであと14日。神戸ライブまで21日。

  奈良日帰り。
  来月仕事をすることになる(あるいは生活をともにすることになる)
  人たちと会った。

  関西はどの町に行っても山が見える。
  故郷神戸はもちろんのこと、
  ここ奈良、橿原も山に囲まれたみずみずしい町で、
  いまだ町全体が「まほろば」のようだ。

  山があると緑がある。
  緑があると、生命を宿した色がある。
  水気のこと。光のこと。呼吸のこと。

  天の香具山という標識があって、
  そうか・・・万葉集の恋歌は、
  多くはこのあたりで詠まれたのだなあと感慨。

  詩的なことに余生をかけるとはイコール、
  経済的にはほぼ自殺を図るような営みで、
  そんな決心やけを起こしているのではないかとも思われるが、
  その分時間はできる。

  古典、万葉集を8ビートで叫んでいた割に嫌いだったんですよ。
  でも、先月の芭蕉ショックから目が開かれた部分があり、
  (もともと透明な原生林を見失っていたか)
  時を止める写真のような装置としても
  もう一度歌謡、詩や歌というものに
  体感として触れていきたいと思っている。

  奈良の新緑、見事。


  


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